本稿は「ボルコンにも一試合の制限時間を設けたい!!」という願望から草稿を仕上げたものになります。

先に結論のボルコン制限時間ルールについてご覧になりたい方は以下リンクをご参照ください。
ボルコンwithチェスクロック方式


デュエマにおいての制限時間

普段のデュエマの大会では円滑に試合を進めていくための時間制限が設けられています。それは一試合30分程度のものが多いはずです。
そしてその制限時間はお互いのプレイヤーが共有で使用する時間となっています。そこでは自分が考える時間も相手プレイヤーの許諾により与えられています。
また普段のデュエマのデッキプール対面であれば、制限時間内に終わらないことの方が珍しいくらいだと思います。なので自分も相手も長々と考える余裕と考えさせてもいい度量があるのです。

しかしそれらと同じような時間制限を除去コンの多いボルコン杯で行うと、時間内に終わらないことの方が多く、プレイヤー間での考える時間にも大きく偏りができてしまいます。
制限時間を持ち合わせたボルコンには長尺で考える余裕も度量も、お互い持ち合わせていないのです。
そこでボルコンの試合を円滑に平等に余裕をもって進めるためにも、なにか最適な時間制限は無いかと考えた次第です。


そして考えに考えて閃いたのが『チェスクロック』になります。

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(↑の画像が『チェスクロック』)


チェスクロックとはなんぞや?

チェスクロックとはチェスや将棋で使用される時計で、2人の持ち時間を表示し管理するものです。最近ではABEMA将棋トーナメントなどでも活用されています。

この時計、どういったものか簡単に説明すると、
自分の手番の時は自分の側の時計が進み、相手の時計は止まっています。上部に付いているボタンを押すと自分の時計が止まり、相手の時計が動き出します。それを繰り返すことによりお互いの持ち時間が徐々に減っていくという仕組みです。

つまり、考える際は自分の持ち時間を使って考えます。大会などの共有した時間制限と違って、お互い自分の持ち時間がそのまま自分の制限時間となります。
これによってお互いが平等に、ある程度の余裕をもって自分の考える時間を持つことができます。
またその制限時間を合算したものを一試合の試合時間として換算することも可能になります。考える持ち時間を設定しながらタイムキーパーまでこなせる優れものです。

言葉による説明は少し難しいので実際に仕様動画を見てもらえばよりわかりやすいと思います。



チェスクロック導入の利点と欠点

利点としては、先述の通り、チェスクロックを投入したルールを採用することでお互いに平等な時間制限を設けることができ、同時にチェスクロックがタイムキーパーの役割を補うこともできます。これが大会においては円滑な試合運びを生み出します。
また時間無制限のボルコンと違って、制限された自分の持ち時間で思考するスリルを味わうこともできます。

欠点としては、残り時間の逼迫により精巧に考えることが憚られたり、持ち時間を削るための相手を考えさせるデッキ構築とプレイングが意識されることです。ただこれはある種このルールの持ち味とも言うことができます。

動画ではチェスクロック専用の機械を使用していますが、アプリでも充分に代替が可能です。


では軽く説明を終えたところでそろそろルールの紹介をしたいと思います。


ボルコンwithチェスクロック方式
↑のリンクよりご参照ください。